肝機能を改善し、元気をつくり出す「アラニン」
アラニンにはアルコール代謝を促し、二日酔いを改善する効果があるといわれています。
たくさんアルコールを与えて、アルコール性肝炎に近い状態にしたラットは、アラニンとグルタミンが入った水をすすんで欲しがるということがわかりました。このことから、肝機能維持にはアラニンとグルタミンが必要である可能性が示唆されました。
アラニンは長時間の運動にも必要な成分です。運動時にはグルコース(ブドウ糖)を分解してエネルギーを生じますが、この際、アラニンも体内で生成されます。エネルギーを生み出す過程でつくられたアラニンは、その後肝臓へ移動し、再び、エネルギー源となるグルコースをつくるために利用されます。アラニンを摂取することで、運動時に必要なエネルギー源を持続的に供給できるようになり、長時間の運動が可能となります。
アラニンは肌の角質に存在し肌の水分を保つ天然保湿成分(NMF)の成分として、化粧品にも配合されています。
肌は表面から厚さ約0.01mmの角質層、約0.1mmの表皮層、2~3mmの真皮層に分かれます。肌が乾燥している状態とは、角質層が水分を保っていない状態のことを指します。わずか0.01mmの薄い角質層がウイルスや細菌などの異物から体を守り、肌のダメージを抑えます。その上、肌の水分が逃げないように水分を保持してくれます。