冬米夏草に含まれるアミノ酸「フェルニアラニン」には以下のような効果がみられます。
フェニルアラニンは脳と神経細胞の間で信号を伝達する役割を持つ化学物質の神経伝達物質になる必須アミノ酸です。体内でノルアドレナリンとドーパミンに転換され、神経伝達物質として働きます。気分の落ち込みや無気力を緩和し、精神を高揚させるので、うつ症状の緩和にも効果があるとされています。また、記憶力を向上させる作用があるとされています。
フェニルアラニンには、痛みを抑える効果があり、人工的に合成されたDL-フェニルアラニンは、鎮静剤として医療現場で利用されています。外傷、骨関節炎、慢性関節リウマチ、腰痛、片頭痛、神経痛、筋肉の痙攣、手術後の痛みなど慢性的な痛みを軽減させます。脳内でモルヒネのような働きをするエンドルフィン[※9]の産出と活性を、正常なレベルにまで高めて痛みを抑える効果があります。そして習慣性、毒性がなく、長期間使用しても効果が低下することもありません。フェニルアラニンは繰り返し使うとより効果的に痛みを軽減できるという特徴を持っています。また、抗うつ効果があるため、アスピリンなどの一般的な鎮痛剤が効かない人にも効く場合が多いといわれています。
白斑(はくはん)の治療に、フェニルアラニンの経口摂取と紫外線A波の照射、あるいはフェニルアラニンの外用と紫外線A波の照射との組み合わせで有効性があるとされています。